CMディレクター仲野哲郎の「シズル」って何?54
今日からは、またまた面白いテーマ「おいしい」となぜ食べすぎるのか
山本隆さんの著書です。大阪大学の教授で脳科学と味覚生理学が専門のようです。この本も読みやすく楽しい本でした。
今日は、その中から「お袋の味は愛情の味」をメモします。
”何が、どんな味が真のおふくろの味かは、各人異なっていてしかるべきです。
なぜならそれは、物心ついたころにはすでになじんでいた母親の味、
家庭の味だからです。
おふくろの味とは、子どものころから食べ慣れたものをいうのであって、ひょっとしたらほかの人が味わえば、違和感のある食べ物かもしれません。
しかし、当人にとっては、家庭の味、懐かしい味、そして、愛情豊かな母親の味なのです。
おふくろのおいしい味の原点は料理に込める愛情にあります。
食べる人のことを思い、喜んでもらいたいという願いを込め、家族の笑顔を思い浮かべながらつくるということです。
そして、家族からも「おいしい」とか「また、あの料理をつくつてね」どいう反応があり、
これを繰り返すうちに自分流の料理、わが家の味となっていくのです。
料理研究家の大内秀記氏によると、このような気持ちを込めて調理をすることが、
おいしい料理を生み出すもっとも大切な要素だと述べておられます(「日本味と匂学会誌」)。
とても素敵な文章でした。
お袋の味は、母親が作り出した味ではなく、家族みんなで作り上げていくものなんですね。