CMディレクター仲野哲郎の「シズル」って何?72
今日のメモは山本隆さんの美味の構造-なぜ「おいしい」のかからのメモです。
この本。「おいしい」について次々とネタが書かれていて、一気に読み込んでしまいました。
大変、勉強になりました。
”「おいしい」とは何だろうか。「食べることにより生ずる快感」であることに間違いはないが、
より具体的な表現で説明することができるはずである。
東京農業大学の山口静子教授は
「おいしさとは食べる行為に伴って引き起こされる、やわらいだ、たのしく、よろこばしい感情」
と具体的で分かりやすこう<うい定義をしている。
私が定義すると、
「体が要求するものや好きなものを、口腔を介して摂取したときに湧き上がる快感、満足感、至福感」と少し堅い表現になるかもしれない。
要するに「お腹が空いたときに自分の好物を食べたときの思わずうなずく快感、満足感、幸せ感」である。
そしてこのとき口をついて思わず出てくるのは、「おいしい」ということばである。”
なるほど。一言でいうとこうなりますよね。
”本当においしいときはむしろ静かである。
体は動かさず、じっとして、にこやかに満足したようにうなずき、
うっとりと目を閉じて文字通りかみしめる喜びである。
前者のうれしさの喜びを動的な喜びとすれば、おいしさの喜びは静的な喜びである。
これは単に喜びの強さの違いによるのか、脳の中のしくみが質的に異なるのか、
私は後者だと思うのだが、今後の研究課題である。
考えてみれば、我々は動物本能としておいしいものにありついたら独占し、
他人に知られないように黙々と食べてきたのかもしれない。
進化の過程でそういう性質の人種が飢餓の時代を生き抜いてきたとすれば、
おいしさが静的な快感であるというのは遺伝子の中に組み込まれたあまりに非情な情報の一つかもしれない。
今は飽食の時代だからこそ、おいしいおいしいと誰に憚ることなくにこやかに言えるのだろう。”
これは、とても興味深くみました。美味しいものは誰にも取られたくないんですよね!!
取られたら、飢えちゃうかもしれなかったんですから。
”逆に美味しくない時。
味に対する筋電図の反応は皺眉筋でもっとも大きく現れた。
この筋か働くと、眉間にしわができる。
渋味や辛味、酸味などに対して大きな反応を示し、
庶糖、水などにはほとんど反応が見られなかった。”
本当に美味しい時は、黙々と他人に見つからないように。
美味しくない時は、眉間にシワがよる。
これが、人間の基本的な動作なんですね。
「しの!これは美味いね」。。。怪しいですねw
次回に続きます。