CMディレクター仲野哲郎の「シズル」って?⑤

今日は「食べ物の流行」について考えてみようと思います。

「ファッションフードあります」(2013/紀伊国屋書店)

著者は、畑中三応子さん。

料理書編集者、食文化研究家。1958年、東京都出身。90年代に料理ムックシリー『暮しの設計』編集長。手がけた料理書は200冊以上。『体にいい食べ物はなぜコロコロと変わるのか』(KKベストセラーズ)。など

この本の面白いところは、流行した食べ物を「ファッションフード」と名付け

ポップカルチャーの一部として、時代を追いながら記録していくことで

「近代の食物史」になっている所です。

なぜ食べ物に流行が起こるのか?

この新しい目線に度肝を向かれました。

出典:GOOGLE JAPAN

この本を読みながら書いていこうと思います。


 まずは「江戸時代」から。

平和と繁栄が続いた江戸時代はとてもグルメ都市だったようです。

江戸市中の飲食店は約6000軒。

(現在は約8万店ということなので、人口比でいうと今と同じくらい店があったんですね。)

料理本などが次々にベストセラーになったり、グルメガイド・番付表が出たりしています。

グルメ本

出典:BIGLOBEニュース 中川芳山堂著『江戸買物独案内』2巻付1巻「飲食之部」より、御膳蕎麦屋の目録。(所蔵:国立国会図書館)

番付表。(1859年)

出典:日経トレンディNET

現在の 食べログ・ミシュランですね。笑。

ちなみにミシュランの「星」は1926年からなので江戸の番付の方が約60年も早いんですね。

(ミシュランガイド自体は1900年から作られていたそうです)

ちなみに江戸時代の食文化での新発見は、

寿司・天ぷら・そば・うなぎ、全て江戸時代にブームになったものらしいです。

1日の食事が3食になったのも江戸時代からだそうです。

平和と物流の発達で江戸時代の人はグルメを満喫したようですね。

食べ物の流行も、江戸時代から始まったと考えられますね。


そして明治・大正。(1868〜1912/1912-1926)

鎖国からの〜開国。

明治政府から強力なゴリ押しで,

いきなりの〜「肉食」「西洋料理」。

が解禁と成りました。今から150年前ですからね〜。

昔の日本人にとって「肉」は堂々と食べられるものではなかったようです。

天武天皇(-686)が日本初の肉食禁止令、

江戸時代には、お犬様でおなじみ徳川綱吉も肉食禁止令を出しています。

それが、文明開化と共にいきなり「肉食」を推奨されるとは市民もびっくりしたでしょう。

出典:ワンダイニング ワンカルビTVCMより

明治天皇が初めて西洋料理を食べたのは1872年1月1日。

1月26日には初めて獣肉を口にし、

「肉食の禁」が解かれたと『明治天皇紀』に記してあるそうです。

一大事件だったんですね。

(ちなみに明治天皇はハモや鮎が好物だったそうです。さっぱり白身魚。)

出典:かれっじライフハッキング

明治・大正時代の食べ物の流行は、

富国強兵を目標とする政府が、肉食をはじめとする西洋料理を使って、

体格を向上させ、欧米の優れた文化を吸収させようとした国策だったんですね。

まさかの「国策にグルメ」!

国策から始まった明治・大正の西洋料理の流行は

「牛鍋」「アンパン」「コロッケ」「肉じゃが」など

和洋折衷料理として庶民に流行し広がって行ったというわけです。

時代と食べ物って、とてもつながりがありますね。

「広告は時代を映す鏡」いや「食べ物も時代を映す鏡」ですね。

少し長くなってきたので、続きはまたにします。

次は昭和からです。

食べ物の流行について。1 | 2017 | 未分類 | Comments (0)