CMディレクター 仲野哲郎の「シズル」って何?119

今日は、シズルから離れて、徒然草からのメモです。

昔読んで、キチンと読み直したいと思っていました。

夏をむねとすべし

家の造りようは、夏のことを第一に考えて造るべきだ。

冬はどんな所でも住むことができる。しかし暑いころ住みにくい家というものは、どうにも我慢できぬものだ。

水の流れも、底が深いのはかえって涼しげでない。浅くてたえず流れている方が、はるかに涼しい。

細かなものを見るには、遣戸(左右にひしとみらく引戸)のほうが、

蔀(格子形の枠のある板戸で、上下に開閉する)の間よりも明るい。

天井の高いのは、冬寒く、燈火の光が暗い

家の造りは、ふだん用のない所を作ってあると、見た目にも面白く、またいろんな役に立っていいものだと、

これが人々の話し合った結論だった。

“負けじと打つべきな

双六の上手といわれた人に、

勝つ方法をたずねたところ、「勝とうと思って打つな。負けないよう打とうと思って打つがいい。

どんな手を打ったら早く負けるか、よくよく考え、そういう手は打たずに、

一目でもおそく負ける手を選ぶことだ」と言う。

その道をよく知る人の教えである。身を治めるのも、国を保つ道も、これと同じだ。

家は夏に合わせて作る。

勝負は勝つことを考えることより、いかに遅く負けるかを考える。

すらすら読める徒然草 中野孝次著 | 2023 | 未分類 | Comments (0)