CMディレクター仲野哲郎の「シズル」「おいしい」って何? 17

今日は、[Cook it raw]の活動と[養老孟司]の言葉の共通点をメモしておきます。


[Cook it raw]は、直訳すると「ありのままを料理する」。

自然との共生を考える世界最高峰のシェフたちが集結し、その土地の文化に触れ、地元の食材を使った一品を創作し、
料理を通じてその土地の魅力や未来へのメッセージを世界に向けて伝える。

食の分野から[地球環境問題]や[世界の未来]に対する問いかけを行うために始まった取り組みです。

メンバーが

スペイン 【フェラン・アドリア、キケ・ダコスタ】
フランス【パスカル・バルボ、イナキ・エズピタルト】
イタリア【ダヴィデ・スカビン、マッシモ・ボットゥーラ】
日本【成澤由浩、久保田一郎】
北欧【レネ・レゼピ、マグナス・ニルソン】
アメリカ【ダニエル・パターソン、デイビット・チャン】
南米【マウロ・コラグレコ、アレックス・アタラ】

など、そうそうたるメンバーです。

日本では2012年に石川県で活動がされています。


なぜシェフが環境問題を発言しているのか?

それは、「料理人は素材を超えない」の一言に尽きると思います。

結局、素材が美味しくないと、美味しい料理は出来ないんです。

美味しい以前に健康的な生活も送れないんですよね。

環境破壊で美味しい素材が取れない。。。それでは困る。。。

シェフも私たちも子供たちも。。。未来も。。。


この活動を知った時に思い出したのは養老孟司の「自分の壁」の文章。

子供がよく発する、こんな素朴な疑問について考えてみてください。

「口の中にあるツバは汚くないのに、どうして外に出すと汚いの?」なかなか鋭い質問です。たしかに、口の中にツバがあることは気になりません。

でも、ツバをコップに溜めていって、一杯分飲めと言われたら、いかに自分のものでもふつうの人は嫌がります。私も嫌です。

どうしてさっきまで平気だったものが嫌になるのか。これにどう答えればいいのでしょう。なかなか、うまい答えが思いつかないのではないでしょうか。

出典:自分の壁より 本文参照


自分のツバは口から出た瞬間に自分のものではなくなります。

その逆で、体に入る食べ物はどうでしょうか?

口に入る前はただの食べ物です。飲み込んだら食べ物の一部が自分になると考えられませんか。

「食べ物」が汚染されてたら?汚染されたものが自分の一部になると。。。

汚染されたものをを食べなければいいと言えますが、、、

地球規模で環境が破壊されていけば、そう悠長なことは言ってられなくなると。

そう考えれば環境破壊は「自分破壊」なのかもしれませんね。。。

自然が汚れる→食べ物が汚れる→自分が汚れる。

食べ物を通して「食べて環境問題を考える」。[Cook it raw]の活動は大きな課題を訴えかけてきます。

「やがて、いのちに変わるもの。」岩崎さんのコピーが胸に響きます。

「美味しいって」自然(環境)と離れられないんですよね。。。

[Cook it raw]と養老孟司 | 2018 | 未分類 | Comments (0)