CMディレクター仲野哲郎の「シズル」って何?85
今日は、料理研究家の土井善晴さんと政治学社の中島岳志さんの「料理と利他」からのメモです。
土井善晴さんの著書『一汁一菜でよいという提案』を読んでから、
土井善晴さんが気になって数冊本を買いましたが、この本もとても面白い本でした。
前回の続きです。
”私にはおいしいと思えない、大量生産された加工食品や脂の強いもの、うま味の濃いもの、刺激の強いもの、高級なもの、珍しいものという、一般にわかりやすいおいしさが、蔓延しています。
そういった刺激的な味は、現代人のストレス解消です。
食事は「料理して食べること」だと言っていますが、現代では、「食べる」だけでも食事と考えるようになっています。
食事の意味や目的が変わってしまったことで、國分先生のおっしゃるおいしいものが、失われてきたのだと思います。”
”あれはお皿の上にまずハンバーグを置くんです。
そこで主役はハンバーグだということを言って、そして付け合わせははみ出してもいいかなくらいの気持ちで、その人にとってなにが主役かというのがみえるわけですよね。
どのお皿をとったかでも、その人の目的が出るわけです。
それなのに、盛り付けているうちになにか足りないなと思って、飾りだすんです。
でもその飾りに意味がないものに関しては、その人がこうしたいという気持ち、コンセプトがぼけてくる。
それよりも、最初から最後まで、これはあの人のためにつくる、あの人はこんなものが好きだ、というものを中心にもってくる。
そのブレがないところにその人の気持ちがわぁっと出て魅力的な一皿になるわけです。
だから良い盛り付けは人を感動させますよ。”
美味しいものを語る土井善晴さんの言葉は、広告制作にも通じますね。
今日も興味深い本を読みました。ご馳走様でした。