CMディレクター仲野哲郎の「シズル」って何?104
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今日は、トヨタ・iciなどの多国籍企業のデザインコンサルティングもしている
オックスフォード大学の心理学者 チャールズ・スペンス著
「おいしさ」の錯覚 (角川書店)
からメモしていきます。
2018年初版なのですが、正直「もっと早く読みたかった〜」と感じました。
世の中はどんどん進化していきますからね。。。
「おいしさ」の最前線を見ることができ、とても勉強になりました。
「おいしい」という感情は錯覚?
とても面白い本です!!
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今日は、香りについてのメモです。
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”私たちは異なった二つの経路を通じて、においを感じる。
一つ目は、周りの空気に含まれるにおいを品先で感じる「オルソネーザル」と呼ばれる経路。
もう一つは、飲食物を飲み込むときに、口の奥から外に流れ込む揮発性の芳香分子を嗅ぎ取る経路で、
これは「レトロネーザル」と呼ばれている。
食べ物のたち香を嗅ぐことで、脳はその食べ物がどんな味がするか、
好みに合っているかなどの予想を立てることができる。その一方で、味や好き嫌いと
いった実際の食体験に影響するのは、食べ物を飲み込むときに感じるあと香のほうだ。
しかしほとんどの場合、自分の舌で感じていると考える味覚のうちどの程度の情報が、
実際にはレトロネーザル経路を伝わってもたらされているのか、まったくわからない。
なぜなら、食べ物の香りの大部分は、鼻ではなく口でつまり舌そのもので知覚されているかの
ように感じられるからだ。
この奇妙な現象が「オーラル・リファラル」と呼ばれている。”
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外からの香りと、中からの香り。普段、香りを話題にするときは外からの香りの話だけになり、
食べ物を食べている時の香りは中からの香りなのですね。
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”ここ数年アロマパッケージが市場に出回っていることに、
あなたは気がついていないだろう。たとえば、ごく普通のチョコレート昧の
アイスクリームバー。チョコレートの香りが嫌いな人などいないと思うが
本物のチョコレートは凍らせると香りがしなくなる。
そこである企業は、合成したチョコレートの香りをパッケージを閉じる接着剤に
添加した。パッケージを開けるとチョコレートの香りが広がるので、
消晋者はそれがアイスクリームから出ているものだと勘違いする。
チョコレートだけではない。コーヒー豆のパッケージの上部空間にさまざまなアロマ物質を
注入する企業もあると報告されている。
(中略)
2013年にはペプシ社もドリンクのパッケージに封入したアロマの使用に関して特許を申請した。
ペプシの例では、消費者がふたを開けたときに芳香カプセルがはじけ、ァロマが解放される。
つまり、製品そのものよりもパッケージに香りを付けたほうが、アロマ体験が向上すると考えた、
ということだ。”
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アロマパッケージの存在は知りませんでした。
香りでも脳を錯覚させているんですね。
読めば読むほど、味よりも大切なものがある気がしてきます。
面白い本です。

ガストTVCMより