CMディレクター仲野哲郎の「シズル」「おいしい」って何? 12
–
前回に続きまして今回はスペインのレストラン[EL Bulli]エル・ブリ(エル・ブジ)について書いてみようと思います。
–
スペインのカタルーニャ州にあった三つ星レストラン。
[noma]より1度多い5度の世界一のレストランに選ばれています。
料理長はフェラン・アドリア。
–
45席しかないシートに世界中から年間200万件もの予約希望が殺到し、
「世界一予約が取れないレストラン」
「分子ガストロノミーの最前線」と呼ばれていました。
–
2011年7月に閉店しています。
–
こちらもドキュメントDVDが出ています。
–
–
この中からとても印象的だった言葉を一つ。
–
「先鋭的なレストランに必要なのは、新しい感覚を見せること。
何かを感じさせる。美味いか不味いか、味だけじゃない。」
–
と言っています。「味だけじゃない」とはっきり言ってますね。
レストランの評価は、味を超えた何か。になっていっているんですよね。
–
–

出典:CALEND OKINAWA
–
こちらは、「ミカンと青オリーブのアイスビネグレット」
ミカンと氷を一緒に食べるみたいです。。。???冷凍ミカンと同じ???
んなこたーない!他にも
–




出典:google画像
–
見たことも、味わったこともなさそうな料理が次々と出されるようです。
–
エル・ブリはたくさんの料理法も提案しました。
亜酸化窒素ガスを使いあらゆる食材を泡状にする調理法 [エスプーマ]、
ミキサーにかけた様々な食材をカラフルな球体にする方法。
–
今となっては日本のレストランでも見ますよね。
–
–
科学と料理の融合を試みた第一人者だったことは間違いありません。
–
「人の五感すべてに働きかけ、さらに、“人の脳をびっくりさせる”料理」
–
–
レストランの最高峰の方はオートクチュール(ファッションショーのコレクション)と
同じような感じがしてきました。
–
新しい素材・新しい技術・新しい見せ方。。。
–
決して、毎日食べて美味しいというものではないんですよね。きっと。
電車の中にパリコレ出てるみたいな人が立ってる。笑えますもんね。
–
ガストロノミーはオートクチュール。普段食はプルタポルテ。
–
高級レストランはアート、家庭料理は民芸。
–
「美味しい」にカテゴリーがある。何となくわかってきました。
「シズル」にもカテゴリーがあるんですね。きっと。
–
–
追記:
–
エル・ブジは半年間営業して、半年間はメニュー作り。
nomaはnoma東京のために準備に1年半かけています。
–
食材を探し、調理法を考えて。。。新しい「美味しさ」を探し続けています。
–
尊敬と共に、今日もどこかで「新しい美味しさ」が生まれていると思うとドキドキします。